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事象アスペクト論

編著者:
岩本遠億 (編著)
ISBNコード:
978-4-7589-2140-4
発売日:
2008年11月11日
定価:
5,400円(税込)(A5・416頁)
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内容

事象アスペクトは、「状態」と「動態」、「動き」と「変化」を基本とする対立の体系である。しかし、一定の条件のもと、一方から他方へも移行する。本書は、概念意味論を大幅に修正して、対立と移行を取り扱うことができる計算理論を提案し、テイル形の多義的意味や、両義的限界性、「V‐スギル」の解釈の多様性など、これまで未解決だった事象アスペクトに関する問題を一挙に解決する。概念意味論とアスペクト研究に新しい方向性を指し示す意欲的研究である。

目次

はじめに
記号・用語一覧

序 章 流れ行く時間の中で
第 I 部 理論的枠組み
第1章 事象アスペクト研究の流れ
1.0. はじめに
1.1. 日本語研究における事象アスペクトと動詞の分類
 1.1.1. 金田一 (1950)
 1.1.2. 藤井 (1966)
 1.1.3. 吉川 (1971)
 1.1.4. 奥田 (1977)
 1.1.5. 井上 (1976)
 1.1.6. 森山 (1988)
 1.1.7. 工藤 (1982a, b, 1995,2004)
 1.1.8. 結論
1.2. 英語研究における事象アスペクト研究の流れ
 1.2.1. 事象の基礎的分類アスペクト分類
 1.2.2. 事象アスペクトの記述装置
  1.2.2.1. 下位事象分析
   1.2.2.1.1. Dowty (1979)
   1.2.2.1.2. Pustejovsky (1991, 1995, 2000)
   1.2.2.1.3. 影山 (1996)
   1.2.2.1.4. まとめ
  1.2.2.2. 概念意味論のアスペクト記述装置
   1.2.2.2.1. 初期理論
   1.2.2.2.2. 概念関数の見直し
    1.2.2.2.2.1 Jackendoff (1990)
    1.2.2.2.2.2 影山 (1997)
 1.2.3. アスペクト計算理論:限界性の説明に向けて
  1.2.3.1. 基本的事実関係
  1.2.3.2. Verkuyl (1972, 1993)
  1.2.3.3. Tenny (1994)
  1.2.3.4. Krifka (1998)
  1.2.3.5. 概念意味論における項と付加詞の計算
   1.2.3.5.1. 概念範疇の素性分解
   1.2.3.5.2. 解釈規則
   1.2.3.5.3. 構造保持束縛
 1.2.4. 変化の両義性:スケール構造理論
 1.2.5. 結論

第2章 事象投射理論
2.1. 序
2.2. 構造保持束縛理論の修正
 2.2.1. 事象投射の再検討
 2.2.2. 存在関数と相変換関数
 2.2.3. 連続と非連続(動きと変化)
2.3. 事象の時間構造
 2.3.1. 過程と非過程
 2.3.2. 限界的稠密事象
 2.3.3. 動作の事象投射構造
 2.3.4. 単一事象の類型
 2.3.5. 複合事象構造
2.4. 事象投射構造の適格性条件
2.5. 事象の複数性
2.6. まとめと結論

第 II 部 「動き」と「変化」
第3章 シテイルの多義性と状態化の類型
3.0. 本章の目的
3.1. 問題のありか
3.2. シテイルの概念構造
 3.2.1. テイルの事象投射構造
 3.2.2. 動作継続と結果継続
 3.2.3. 二側面動詞
 3.2.4. 複合事象のシテイル解釈
 3.2.5. 動作パーフェクト
 3.2.6. 維持
 3.2.7. 複数事象(いわゆる「反復」)
 3.2.8. 移行
3.3. 西日本方言の非完結相
 3.3.1. ヨルとトルの意味分布と事象投射構造
 3.3.2. ヨル・トル方言の変化の方向性
3.4. 結論

第 III 部 事象の限界性
第4章 両義的限界性と変化の段階性
4.0. 序
4.1. 両義的限界性の類型
4.2. 自己基準変化
4.3. 増分性
 4.3.1. 計測経路
 4.3.2. 消費動詞
 4.3.3. 作成事象
 4.3.4. 増分変化
4.4. 日本語と英語の相違点
 4.4.1. 杉岡(2002)
 4.4.2. 内的起因性のアスペクト
 4.4.3. 英語の段階性到達事象の両義性
4.5. 結論

第5章 限界点を越える―「V-すぎる」の意味計算と解釈コスト 井本 亮
5.1. はじめに
5.2. 問題の所在
5.3. 「V-すぎる」に関する先行研究の問題
 5.3.1. Yumoto (2001),由本(2005)の[+gradable]分析
 5.3.2. [+gradable]分析およびその他の分析の成果と限界
5.4.[過剰]と「-すぎる」の概念的意味
5.5. 「V-すぎる」とV1の単一化のバリエーション
 5.5.1. 時間・移動距離過剰解釈
 5.5.2. 数量過剰解釈
 5.5.3. 頻度過剰解釈
 5.5.4. 程度過剰解釈
  5.5.4.1. 状態変化事象の3タイプ
  5.5.4.2. 自己基準変化および一点的スケール変化事象と「-すぎる」の接点
 5.5.5. 修飾成分の問題
  5.5.5.1. 「V-すぎる」と「A-すぎる」
  5.5.5.2. 段階性形容詞/副詞の概念構造
5.6.「V/A-すぎる」における接点と解釈コスト
5.7. 結論:「V-すぎる」の事例が示唆するもの

結論
参考文献
索引

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